診療時間

診療時間

日/祝
午前診
9:00~12:00
午後診
16:00~19:00
午後診
17:00~20:00

〇…予約優先制(予約のない方も受診いただけますが、待ち時間が長く発生することがあります。あらかじめご確認、ご了承ください。)
初診の方は終了30分前まで、再診の方は終了15分前まで受付いたします。
PRP、PFC-FD治療などの再生医療は午前診内に行っています。
AGA治療は午前診、午後診ともに診療を行っています。
予約の変更等ございましたら、WEBもしくはお電話にてご連絡ください。
【休診日】水曜日午前/土曜日午後/日、祝日

TOPへTOPへ

PRP療法

PRP療法とは

PRP(多血小板血漿)療法は、患者さん自身の血液を利用した再生医療の一種であり、近年、その多様な臨床応用が注目されています。この治療法は、患者さんの血液から血小板を濃縮し、成長因子やその他の有益なタンパク質が豊富に含まれる血漿を作成することを基本としています。その目的は、これらの治癒成分を高濃度で損傷部位や疾患部位に届け、組織修復を促進し、炎症を抑制することにあります。PRP療法は、身体が本来持つ自然治癒力を活用する再生医療の一形態と見なされており、整形外科分野で応用されています。
PRP療法の臨床応用は1970年代に始まりましたが、特に整形外科領域における膝の痛み治療や、スポーツ医学の分野で注目を集めるようになりました。欧米では、2000年頃からスポーツ外傷の治療にPRPが用いられており、有名な楽天イーグルスの選手やLAドジャースの二刀流選手においても実際に治療を受け、早期スポーツ復帰を果たしたことは記憶に新しいところです。
日本においてもメディアでよく取り上げられているように近年、より注目を集めるようになってきています。多数の臨床試験を統合した研究で、PRP療法は痛みを和らげたり日常動作の機能を改善傾向があり、特に膝の変形性関節症やテニス肘などの症例で効果が見られやすい傾向であることが報告されています。(Impact of Platelet-Rich Plasma Use on Pain in Orthopaedic Surgery: A Systematic Review and Meta-analysis Sports Health 2019;11(4):355-366)
PRP療法は、患者さん自身の血液を使用するため、拒絶反応やアレルギー反応のリスクが低いという大きな利点があります。この点が、異物(内服薬やヒアルロン酸注射)を用いる治療法と比較して、患者さんにとって魅力的な選択肢の一つとなっています。体の負担は非常に少なく、かつ、患者さん自身の自己修復能力を増幅した因子を戻しますので安全な治療法の一つと言えます。
現状としては保険を利用した治療ではなく自費診療となります。

PRP療法の特徴

PRP療法は、以下のような効果が期待されています。

  • 痛みの軽減:血小板由来の成長因子の働きにより、炎症を抑え、痛みを緩和する効果が期待できます。
  • 組織修復の促進: 損傷した組織の修復を促し、治癒を早める効果が期待できます。
  • 機能改善: 関節や筋肉、腱鞘炎などの機能を改善する効果が期待できます。
  • 軟骨保護: 変形性関節症などにおいて、軟骨の破壊を抑制する効果が期待されています。
  • 比較的低侵襲: 手術を伴わない注射による治療が一般的で、体への負担が少ないとされています。
  • 日帰り治療: 採血から注入までを入院せずに日帰りで行うことが可能です。

PRP療法の対象となる病気

PRP(多血小板血漿)療法は、整形外科内の様々な領域で応用されています。以下に主な対象となる病気や症状をまとめます。

  • 関節の疾患
    変形性関節症(膝を中心とした関節)、関節内軟骨損傷、半月板損傷、関節内靭帯損傷
  • 靭帯・腱の損傷
    靭帯損傷(肩、膝、肘、足関節など)
  • 筋肉の損傷
    肉離れ、筋断裂
  • その他
    足底筋膜炎、手根管症候群、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)、TFCC損傷

など様々部位で使用されています。

PRP療法で期待できる効果

変形性関節症に対するPRP療法の主な期待される効果は、関節痛の軽減です。
特に膝関節において、その効果が多くの研究で示唆されています。痛みの軽減により、患者の生活の質が向上し、日常生活における活動性が高まることが期待されます。
変形性膝関節症の進行を遅らせる可能性も示唆されています。PRPは、軟骨の摩耗などの関節変性の進行を抑制する効果が期待されており、関節の構造的悪化を食い止めることを目的としています。
関節機能の改善も期待される効果の一つです。PRP療法により、関節の可動域が広がり、こわばりが軽減され、よりスムーズな動きが可能になることが報告されています。
PRP療法は、鎮痛薬やヒアルロン酸注射などの従来の治療法で効果が得られなかった変形性膝関節症の患者さんや、手術を避けたい、または手術を遅らせたいと考える患者さんにとって、有効な選択肢となり得ます。
変形性膝関節症に対するヒアルロン酸注射と比較して、PRP療法は投与後6ヶ月および12ヶ月の時点で、より有意な改善を示すという報告もあります。

スポーツ復帰

捻挫、肉離れ、筋断裂などのスポーツ関連の怪我の治癒を早める効果が期待されています。
成長因子が損傷した組織の修復を促進します。
テニス肘(上腕骨外側上顆炎)、ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)、アキレス腱炎、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)、靭帯損傷など、腱や靭帯の損傷に対しても有効性が期待されています。
スポーツ選手にとって、PRP療法は怪我からの早期復帰を促進する可能性があります。

PRP療法の流れ

11日目

当院でPRP療法を受けていただく場合、診察と評価から始まります。
患者さんの状態がPRP療法の適応となるかどうかが判断いたします。
初回は診察、採血、レントゲン検査をうけていただき、必要な場合MRI検査を行います。
必要な検査の結果が出次第、次回予約を取得いたします。

22日目

2回目以降に実際にPRP療法を行います。
患者さんの腕から少量の血液(通常15~55ml)を採取します。
採取された血液に対して、特殊な遠心分離機を用いて血小板を濃縮する処理を行います。
この処理には通常約60分程度かかります。
濃縮されたPRPを患部に注射します。場合によっては、より正確な注入のために超音波ガイドを用います。
治療全体にかかる時間は、採血から注射まで通常約1-2時間程度です。
治療を受けていただきました後は、患部を安静にし、注射当日は注射した部位を濡らさないようにして激しい運動を避けてください。
必要な治療回数は、症状や個人の反応によって異なります。
単回で効果が得られる場合もあれば、複数回の注射が必要となることもあります。
そのため、経過観察のためのフォローアップの予約を行います。
注射を受けられた後、2-3日腫れることがあります。これは注射した修復因子が修復する際に起こる反応といわれています。
この場合は、お渡しする鎮痛の飲み薬をお使いください。

PRP療法の費用

患者さんの保険の種類は問わず健康保険の適応外であり、自費診療となります。

PRP治療費用について

  費用(税抜)
初診料 5,000円
関節外 30,000円/回
関節内 50,000円/回

※初診料…診察、採血、レントゲン検査などを行います。費用については変わりませんが、何らかの検査結果については、データがございましたらお持ちください。検査費用等は別途必要となります。

感染症検査で陽性となった場合などPRP療法が適応外なった場合は、治療が中止となり、初診料のみが発生します。
なお、初診料はPRP治療を受けられる方は33000円/回または50,000円(税抜)/回に含まれます。
MRIが必要な場合、MRI検査費用は別途必要となります。

PRP治療の注意点

  • 本治療は有用な治療ですが保険適応とならず自費治療となります。
  • 混合診療は日本の健康保険では認められません。説明も含めて自費診療となりますことをあらかじめご了承ください。
  • 民間保険を使えるかは加入されている保険会社へ事前にご相談ください。
  • 医療費控除と判断されることもありますので、税務署に事前にご確認をお願いします。

PRP療法の注意事項・副作用

PRP療法の効果を最大限に引き出し、安全に治療を受けるためには、いくつかの注意点があります。

服用中の薬について

何種類か治療前に飲めないお薬、飲んでいると治療を受けられない、お薬があります。具体的な薬品名は診察時にお伝えいたしますが、
血をサラサラにするお薬、ステロイドの飲み薬、リウマチなどの膠原病のお薬を飲んでいる場合、免疫抑制剤、ガンの治療薬などを服用している場合、小児・妊婦さんは、血小板の力が弱くなったり体に負担になってしまうため、一般的にPRP治療は困難とされています。

食事と水分摂取

治療当日には制限がありますので、具体的には診察時にお伝えいたします。
また、以前に他院でPRP治療を受けたことがある場合は、受けられた時期、医療機関名をお伝えください。

PRP療法の潜在的な副作用

PRP療法は、患者自身の血液を使用するため、一般的に安全性が高い治療法と考えられていますが、いくつかの潜在的な副作用が存在します。

一般的な副作用

注射部位の痛み、腫れ、発赤、内出血、熱感、かゆみなどが比較的ありうる副作用です。これらの症状は、注射による刺激や、PRPに含まれる成長因子による一時的な炎症反応によるもので、通常は数日から1週間程度で自然に軽快します。

まれに報告される副作用

まれではありますが、注射部位の神経障害、反応性関節炎、筋や腱の断裂、化膿性関節炎(感染症)などが報告されています。これらの副作用は、適切な医療機関で、熟練した医師が清潔な環境下で治療を行うことで、リスクを最小限に抑えることができます。当院は日本の中でも審査が厳しい近畿厚生局に認可、受理され許可を得ています。

非常にまれな

副作用自身の血液を使用するため、アレルギー反応が起こる可能性は極めて低いとされています。ただし、理論的には、PRPの調製過程で使用される物質や、ごくまれなケースでアレルギー反応が起こる可能性は完全には否定できません。

PRP療法のよくある質問

PRP療法で若返る、またはすり減った骨がもとに戻りますか?

PRP治療では損傷された組織の修復因子を増幅し、修復を促すことが目的・効果となり、若返りの効果は薄い可能性が高いです。
またレントゲン検査においても同様の若返り効果は認められないことの研究結果が報告されております。

PRP療法に年齢制限はありますか?

PRP療法は、一般的に年齢による厳格な制限はありません。
ただし、症状が重篤な場合には、年齢に関わらず手術療法がより適している場合もありますので、診察で状態把握、ニーズに沿った治療を提供できるようにいたします。
また、成長期にある中学生や高校生以下の方など、骨端線が残っている場合には、一般的にPRP療法は推奨されていません。
これは、成長期の骨組織に与える影響が不明なためと考えられています。このことを踏まえたうえでPRP治療を希望される方には応相談となります。
年齢はあくまで治療を検討する上での一つの要素であり、患者さん一人一人の状態に合わせて判断することになります。

PRP療法はどの程度効果がありますか?成功率はどのくらいですか?

PRP療法の効果は、治療する疾患の種類、重症度、患者個人の反応によって大きく異なります。
変形性膝関節症に対しては、ヒアルロン酸注射と比較して、長期的な痛みの軽減や機能改善においてより効果的であるという研究結果が複数報告されています。成功率については、約60〜90%の患者さんに効果が見られるという報告があり、軟骨のすり減りが進んでいないほど効きやすいことが報告されています。
テニス肘に対しては、ステロイド注射と比較して、長期的な痛みの軽減と機能改善においてPRP療法の方が優れているという研究結果が出ています 。靭帯損傷や腱損傷、筋肉の断裂などに対しても、治癒を促進する効果が期待されています 。
ただし、効果には個人差があることを御理解していただく必要があります。

PRP療法の効果はどのくらいで現れますか?

PRP療法の効果が現れるまでの期間は、治療部位や疾患の種類によって異なりますが、一般的にはすぐには効果を実感できず、組織の修復が進むのに時間がかかります早く効果を実感できる患者さんで治療後1〜2週間程度で効果を感じ始めます。
多くの場合、数週間から数ヶ月かけて徐々に改善が見られます。
PRP療法は、即効性を期待するものではなく、体の自然な治癒力を増幅する治療法であることを理解いただくことが重要です。