診療時間

診療時間

日/祝
午前診
9:00~12:00
PRP、PFC-FD
16:00~17:00
午後診
17:00~20:00

〇…時間予約制 …完全予約制
受付時間は診察終了15分前、初診の患者さんにおいては30分前までとなります。
PRP、PFC-FD治療は完全予約制です。
AGA治療、ブライダルチェックは午前診、午後診ともに診療を行っています。
予約の変更等ございましたら、WEBもしくはお電話にてご連絡ください。

TOPへTOPへ

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)は、背骨の中を通る神経の通り道である「脊柱管」が、腰の部分で狭くなることによって、神経が圧迫され、様々な症状を引き起こす病気です。
腰部脊柱管狭窄症の症状が心配な場合は、整形外科を受診ください。
整形外科は、骨、関節、筋肉、神経などの運動器の病気を専門とする診療科であり、腰部脊柱管狭窄症の診断と治療に最も適しています。
当院院長は日本整形外科学会認定専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医であり、症状を詳しく診察し、患者さんのニーズに応じた治療方針を提案いたします。
早めに専門医を受診することで、適切な診断と治療を受け、症状の悪化を防ぎ、生活の質の改善につながる第一歩となります。
まずは当院へお気軽に受診、ご相談ください。

腰部脊柱管狭窄症の原因

腰部脊柱管狭窄症の主な原因は、以下の加齢に伴う変化が複合的に関与していることが多いです。

椎間板の変性

椎間板は、背骨の骨と骨の間にあるクッションの役割を果たす軟骨組織です。
加齢とともに水分が失われ、弾力性が低下し、変性します。
変性した椎間板によって、背骨の安定性が損なわれると、周囲の組織への負担が増加し、さらなる変性を招くことがあります。

黄色靱帯
(おうしょくじんたい)の肥厚

黄色靱帯は、背骨の後ろ側で椎骨と椎骨をつなぎ、背骨の動きをサポートする弾力性のある靱帯です。
しかし、加齢によってこの靱帯が厚く硬くなったりすることで、脊柱管の内側を狭め、神経を圧迫します。
椎間板の変性により背骨が不安定になると、それを補うために黄色靱帯が肥厚するとも考えられています。

椎間関節
(ついかんかんせつ)の変形

椎間関節は、上下の椎骨をつなぎ、背骨の動きをスムーズにする関節です。加齢とともにこの関節の軟骨がすり減り、変形することで、骨棘が形成されたり、関節自体が肥大したりして、脊柱管を狭めることがあります。

その他の要因

上記の主な原因の他にも、以下のような要因が脊柱管狭窄症の発症や進行に関与することがあります。

腰椎すべり症

上下の腰椎が前後にずれてしまう病気です。先天的なものや、加齢による椎間板や椎間関節の変性、あるいは若い頃の疲労骨折(分離症)などが原因で起こり、脊柱管が狭くなります。

脊柱の弯曲異常
(側弯症など)

背骨のS字カーブが強すぎたり、左右に曲がったりする病気も、脊柱管の形状に影響を与え、神経の圧迫を引き起こすことがあります。

重労働や姿勢不良

長年にわたる腰への負担が大きい作業や、不適切な姿勢を続けることも、腰椎の変性を促進し、脊柱管狭窄症のリスクを高める可能性があります。

これらの原因が単独で、または複合的に作用し、脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫され、腰部脊柱管狭窄症の症状が発症します。
特に、加齢が主な原因となることが多く、中高年以降に発症しやすい傾向があります。

腰部脊柱管狭窄症に
なりやすい人

腰部脊柱管狭窄症は、主に40歳以上の中高年に多く見られます。これは、加齢とともに背骨のクッションである椎間板や、神経の通り道を守る靭帯が変性するためです。
特に、重い物を持ち運ぶ仕事や長時間同じ姿勢でいることが多い人(立ち仕事や座り仕事)は、腰への負担が大きく発症リスクが高まります。
また、猫背や反り腰など姿勢が悪い人、運動不足で筋力が低下している人、肥満の人も、腰に余計な負担がかかるため注意が必要です。
過去にぎっくり腰椎間板ヘルニアを経験した人、喫煙習慣がある人、糖尿病などの持病がある人も、リスクが高まる傾向があります。
血縁関係のある家族に腰部脊柱管狭窄症の人がいる場合は、遺伝的な要因が影響する可能性があります。

腰部脊柱管狭窄症の初期症状

腰部脊柱管狭窄症の初期症状は、比較的軽いものから始まり、徐々に進行することが多いです。
以下に初期に見られる症状を箇条書きで示します。

腰のだるさや重さ

特に長時間立っていたり、座っていたりすると腰に漠然とした不快感や重さを感じることがあります。

足のしびれ(片側が多いですが両側に出ることもあります)

最初は片側の足、特にお尻から太もも、ふくらはぎにかけて、ピリピリとしたしびれを感じることがあります。

足の痛み(軽いもの)

鋭い痛みではなく、じんわりとした痛みやだるさが足に出ることがあります。

少し歩くと足に症状が出る

歩き始めて数分で、足の痛みやしびれ、だるさが出始めることがあります。

座ると症状が楽になる

歩行中に症状が出ても、座って休憩したり、前かがみになったりすると症状が和らぐことがあります。これを「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼びます。

腰を反らすと症状が悪化する

腰を後ろに反らせるような動作で、足の症状が強くなることがあります。

長時間立っているのがつらい

長時間立っていると、腰や足に痛みやだるさが出やすくなることがあります。

足に軽い脱力感

重いものを持ち上げた時や階段を上る時などに、足に力が入らないような感覚を覚えることがあります。

腰部脊柱管狭窄症の検査・診断

重要なことは診察です。当院院長は日本整形外科学会認定専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医であり、症状を詳しく診察し、患者さんのニーズに応じた治療方針を提案いたします。

レントゲン検査

この検査では、骨の変形や配列の異常、椎間板の隙間の狭さ、脊椎の不安定性などを確認することができます。骨棘の形成や、腰椎すべり症の有無なども評価可能です。

ABI検査(足関節上腕血圧比)

ABI検査は、足首と腕の血圧を測定し、その比率を調べる検査です。これは、腰部脊柱管狭窄症と症状が似ている閉塞性動脈硬化症との区別のために重要です。
閉塞性動脈硬化症は、足の血管が狭くなることで血流が悪くなり、歩くと足が痛くなる症状(間欠性跛行)を引き起こすため、脊柱管狭窄症と間違われやすいことがあります。
ABI検査で血管の状態を評価することで、どちらの病気による症状なのかを判断する手助けとなります。
血圧を手と足で測る検査ですので、痛みのない検査です。
上記は当院で行えますのでご安心ください。

MRI検査

初期治療として薬物療法やリハビリテーションを行い、それでも症状の改善が見られない場合や、症状が重度で手術が必要と判断される可能性がある場合、もしくは患者さんが希望された場合、MRI検査が行うことがあります。
MRIは、X線では映らない神経や椎間板、靭帯などの軟部組織を写し出すことができ、脊柱管のどの部分がどれくらい狭くなっているのか、神経がどの程度圧迫されているのかを把握するために非常に有効な検査です。
こちらは当院にない機械のため、提携施設で撮像が必要となります。当院と連携機関で患者さんのご都合と合わせて検査日を調整、ご案内します。

これらの検査結果を総合的に判断し、腰部脊柱管狭窄症の診断と、その後の治療方針が決定されます。

腰部脊柱管狭窄症は
レントゲンでわかる?

腰部脊柱管狭窄症はレントゲン検査だけでは確定診断が難しいことが多いです。
レントゲンでは骨の変形や配列の異常は分かりますが、神経の圧迫状況や、狭窄の詳しい原因を特定するには限界があります。
そのほかの検査を組み合わせて総合的に判断することになりますが、この診断には専門知識と経験を要します。
足のしびれや痛み、歩きにくさがある場合は、自己判断せず、必ず整形外科を受診してください。
整形外科は運動器の専門家であり、必要な検査を適切に判断し、正確な診断と治療方針を立ててくれます。
あなたの症状の原因をしっかり突き止めましょう。

腰部脊柱管狭窄症の治療

腰部脊柱管狭窄症の治療は、まず手術をしない保存療法から始めるのが一般的です。
初期段階では、炎症を抑えたり神経の血流を改善したりする薬物療法が中心となります。一般的には痛みやしびれを和らげる内服薬や外用薬が処方します。
同時に、リハビリテーションも重要です。
理学療法士の指導のもと、体幹の筋肉を強化したり、体の柔軟性を高めたりする運動を行うことで、腰への負担を軽減し、症状の改善を目指します。
また、特殊なコルセットなどの装具治療を用いて腰の安定性を高めることもあります。
これらの保存療法を数ヶ月続けても症状が改善しない場合や、日常生活に大きな支障が出ているなどの重篤な症状がある場合は、手術を検討することになります。
その際は、より専門的な判断を仰ぐため、精密検査の後に、高度医療機関を紹介いたします。
その際に手術の適応について最終的な評価が行われることが一般的です。
手術は神経の圧迫を取り除くことを目的とし、患者さんの状態に合わせて様々な術式が選択されます。

リハビリテーション

腰部脊柱管狭窄症は
歩いたほうが良い?

無理に歩き続けるのは避けるべきです。
腰部脊柱管狭窄症の典型的な症状である「間欠性跛行」は、少し歩くと足に痛みやしびれが出て、休むとまた歩けるようになるというものです。この症状が出ているのに無理して歩き続けると、神経への圧迫が強くなり、かえって症状が悪化したり、神経にダメージを与えてしまう可能性があります。
ただし、全く歩かないのもよくありません。
過度な安静は、筋力低下や体の柔軟性の低下を招き、結果的に日常生活の活動量が落ちてしまうことにつながります。
重要なのは、「無理のない範囲で、正しい姿勢で歩く」ことです。
受診された際に院長の診察の後に、重要なポイントをお伝えいたします。
お気軽に当院を受診ください。

腰部脊柱管狭窄症を
放っておくとどうなる?

腰部脊柱管狭窄症を放っておくとどうなる?腰部脊柱管狭窄症を放置すると、症状は徐々に進行することが多いです。
初期の足のしびれや痛みは悪化し、歩ける距離がますます短くなり、日常生活に大きな支障をきたすようになります。
神経の圧迫が強まると、足の筋力低下が進み、つまずきやすくなったり、転倒のリスクが高まります。さらに重症化すると、排尿や排便の機能に障害が現れることがあります。具体的には、尿が出にくい、頻繁に漏れてしまう、便秘がひどくなるなど、日常生活の質が著しく低下し、場合によっては予期せぬタイミングで緊急の治療が必要になる場合もあります。
放置することで、神経のダメージが不可逆的になる可能性もあるため、症状があれば早めに整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
まずはお気軽に当院へ受診ください。

腰部脊柱管狭窄症で
やってはいけないこと

腰部脊柱管狭窄症の方が症状を悪化させないために、いくつか「やってはいけないこと」があります。

腰を反らす動作

最も避けるべきです。腰を反らせることで脊柱管がさらに狭くなり、神経圧迫が強まって痛みやしびれが悪化します。

痛みを我慢して無理に歩き続ける

間欠性跛行の症状が出ているのに、我慢して歩き続けると神経への負担が大きくなり、悪化を招きます。症状が出たら休憩し、無理のない範囲で活動しましょう。

重い物を持ち上げる、
急な腰のひねり

腰に大きな負担がかかり、神経を圧迫するリスクが高まります。

長時間同じ姿勢でいる

長時間の立ち仕事や座り仕事は、腰に負担をかけやすいので、適度に休憩を挟み、姿勢を変えることが大切です。

自己判断での運動やリハビリテーション

症状に適さない運動は、かえって悪化することがあります。整形外科専門医や理学療法士の指導のもとで行いましょう。

柔らかすぎる寝具や
体に合わない椅子

腰が沈み込み、不自然な姿勢を強いられるため、腰に負担がかかります。適度な硬さのある寝具や、腰をサポートする椅子を選びましょう。

これらの点に注意し、腰への負担を減らすことが、症状の悪化を防ぎ、快適な日常生活を送るために重要です。
まずは当院へお気軽に受診ください。