骨粗鬆症ガイドラインについて
2025年 骨粗鬆症ガイドラインのポイント
― 注射薬の役割がより重要になりました ―
はじめに
2025年に改訂された骨粗鬆症のガイドラインでは、
骨折を防ぐために、より効果の高い治療を早い段階から使うことが重視されるようになりました。
その中で、注射による治療薬の位置づけが全体的に高くなったことが、大きな特徴です。
PTH薬(骨を作る力を高める注射薬)
PTH薬とは?
PTH薬(テリパラチド、アバロパラチド)は、
骨を新しく作る働きを強く促す注射薬です。
これまでの多くの薬が「骨が減るのを抑える」治療だったのに対し、
PTH薬は 骨そのものを増やすことができる薬 です。
2025年ガイドラインでの位置づけ
新しいガイドラインでは、PTH薬は
骨折の危険がとても高い方
すでに大きな骨折を経験している方
骨密度が大きく低下している方
に対して、治療の早い段階で使うことが勧められる薬として、はっきり位置づけられました。
これまでのように
「他の薬が効かなかった場合の最後の選択」
ではなく、
「骨折を防ぐために最初から検討すべき治療」
と考えられるようになっています。
治療の流れ(順番)も重視されています
2025年ガイドラインでは、治療の順番も大切だとされています。
推奨される考え方
PTH薬などで、まず骨をしっかり作る
その後、骨を守る薬に切り替えて効果を維持する
このように、
「骨を作る → 骨を守る」
という治療の流れが、よりはっきり示されました。
他の主な注射薬について
① デノスマブ
骨が壊れるのを抑える注射薬
6か月に1回の注射
骨折予防効果が高く、長く使われている薬
👉 2025年ガイドラインでも、信頼性の高い治療薬として引き続き推奨されています。
② ロモソズマブ
骨を作る作用と、骨が減るのを抑える作用の両方をもつ注射薬
月1回の注射
👉 骨折予防効果が高く、
PTH薬と並ぶ重要な注射治療として評価が高まりました。
③ ゾレドロン酸
年に1回の点滴治療であり、ビスフォスホネート系の注射薬
👉 飲み薬が難しい方にとって、続けやすい選択肢として位置づけられています。
これらはあくまで一例であって、患者さんごとに適した薬は異なってきます。
当院では問診、診察、検査などによって一人一人に合わせた治療を提供しています。
検診などで要精査とでた患者さんは要注意です。
まずはお気軽に当院へご相談ください。

