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ブログ

大腿骨近位部(太ももの付け根)骨折について大切なこと

高齢者に多い大腿骨近位部骨折とは🦴

―大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折の違いと骨粗鬆症治療の重要性―

大腿骨近位部骨折は、高齢者の転倒をきっかけに発生する代表的な骨折であり
要介護化や生活機能低下の大きな原因となります。
大腿骨近位部骨折は大きく大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折に分けられ、それぞれに特徴と治療上の注意点があります。
単なる骨折治療にとどまらず、背景にある骨粗鬆症への対応が極めて重要です。

大腿骨頸部骨折の特徴🦴

発生部位と病態

大腿骨頸部骨折は、股関節の関節包内に位置する大腿骨の細い部分に生じる骨折です。
血流が乏しい部位であるため、骨折の状態によっては骨癒合不全(骨がくっつきにくいこと)や大腿骨頭壊死(血流不足に至ること)のリスクが問題となります。
高齢者では、立った高さからの転倒など軽微な外力で発生することが多く、骨の脆弱性が強く関与しています。

症状と診断

受傷直後から股関節周囲の強い痛みを認め、歩行はほぼ不可能になります。
ただし、転位の少ない場合には骨片が嚙みこんでしまい、痛みが比較的軽く
「歩けてしまう」ケースもあり注意が必要です。
整形外科専門医による診察、画像検査による正確な診断が不可欠です。

治療の考え方

大腿骨頸部骨折では、骨折の転位の程度、患者さんの年齢や活動度を踏まえて治療法が選択されます。
保存療法が選ばれることは少なく、手術治療が基本となります。
重要なのは、骨折治療後の骨粗鬆症評価と治療開始です。
頸部骨折は典型的な脆弱性骨折であり、他部位の再骨折リスクが高いことが知られています。

大腿骨転子部骨折の特徴🦴

大腿骨転子部骨折は、大腿骨頸部よりやや外側の骨量が比較的豊富な部位に生じる骨折です。
関節包(関節の袋)外骨折であるため血流障害は起こりにくい一方、粉砕骨折となりやすいという特徴があります。
こちらも多くは転倒が原因で、高齢者に頻発します。

症状と診断

大腿骨頸部骨折と同様、強い疼痛みで歩けなることがほとんどです。
下肢の短縮や外旋変形が明らかなことも多く、診断は比較的容易ですが
全身状態の評価も同時に行う必要があります。

治療の考え方

大腿骨転子部骨折では、安定型・不安定型といった骨折型を考慮し、早期手術による固定が行われます。
手術後は早期離床・リハビリテーションが重要で、
可能な限り早く歩行能力を回復させることが予後改善につながります。

―頸部骨折・転子部骨折と骨粗鬆症管理の重要性―

大腿骨近位部骨折は、高齢者に多くみられる代表的な骨折であり
転倒などの軽微な外傷を契機として発生してしまう身近な骨折である反面、
この骨折は要介護状態や生活機能低下、および生命への危機としての大きな原因となるため
整形外科診療において極めて重要な位置を占めています。

大腿骨近位部骨折と骨粗鬆症🦴

日本の骨粗鬆症診療ガイドラインでは、大腿骨近位部骨折は骨粗鬆症治療を強く
考慮すべき骨折と位置づけられています。
この骨折を契機に、骨密度測定や既往骨折の評価を行い
再骨折予防を目的とした治療介入が重要とされています。

FLS(骨折リエゾンサービス)とは🔗

FLS(Fracture Liaison Service:骨折リエゾンサービス)は
骨折を起こした患者さんを確実に骨粗鬆症治療につなげ
再骨折を防ぐための医療連携体制です。
大腿骨近位部骨折後は、手術やリハビリに注目が集まり
骨粗鬆症治療が中断・未導入となることが少なくありません。
FLSでは、医師、看護師、理学療法士などが連携し、骨折後も継続的に骨の評価と治療を行います。

整形外科クリニックにおいても、FLSの考え方を取り入れることで
「骨折を治す医療」から「骨折の連鎖を防ぐ医療」への転換が可能となります。

また、近年では骨折前から積極的に骨粗鬆症治療を行うことで
骨折の可能性を低減し、生活の質および生命への危険を回避する、という考え方が主流になりつつあります。
元気なうちに適切なタイミングで検査を受け、主治医と相談したうえで適切な治療を受けることが
患者さんを守る非常に重要な治療と言えます。

まとめ📝

大腿骨頸部骨折・転子部骨折はいずれも、高齢者の
生活機能や生命予後に大きな影響を与える重大な骨折です。
治療のゴールは手術の成功ではなく、再骨折を防ぎ、自立した生活を維持することにあります。
骨粗鬆症診療ガイドラインとFLSの考え方を
踏まえた包括的な診療が、今後ますます重要となります。
当院では骨粗鬆症学会認定医である院長が検査、治療に当たります。

「大事(おおごと)になる前に大事(だいじ)な」ことと例えられ
まずは検査を受けることから始まります。
まずはお気軽にご相談ください。