へバーデン結節の正しい診断と治療
〜リウマチとの違い、薬と装具による対応、注意すべきミューカシスト〜
今回はへバーデン結節の「治療」と「鑑別」について詳しくお伝えします。
指の第一関節が腫れて変形するへバーデン結節は、見た目の変化から不安を感じて受診される方が多い疾患です。
女性に多い病気の一つですが男性にも起こりうります。
正しい診断と治療を知ることで、過度に心配せず向き合うことができます。
へバーデン結節は変形性関節症の一種であり、治療の基本は保存療法です。
まず重要なのは、リウマチなどの炎症性疾患と正確に鑑別することです。
関節リウマチ
主に指の第1から2関節に左右対称に腫れや痛みが出ることが多く
進行すると全身の関節に影響を及ぼす病気です。
診断には診察、レントゲン検査、エコー検査、血液検査を用いて検査を行います。
現在では内服薬を中心として非常にたくさんの治療薬があります。
昔と比べると治療の選択肢がおおく、生物学的製剤(注射のリウマチ薬)もたくさんの種類があります。
従来からある飲み薬も後発薬品がでてきており、患者さんの負担は以前と比べると軽減してきています。
関節リウマチは一度検査を受けて院生であれば、一生大丈夫、というものではありません。
疑わしい場合は期間を開けて再検査すると陽性となる患者さんも少なくありません。
へバーデン結節
第一関節に限局して起こる疾患であり、診察、レントゲン検査、エコー検査、血液検査などで
リウマチ特有の所見を示さない点が特徴です。
軟骨のすり減りや女性ホルモンの動きなどで症状が出ることが知られている病気の一つです。
見た目が似ているため、自己判断せず整形外科での診察が重要です。
治療の中心となるのは投薬と装具療法です。
痛みや腫れが強い時期には、消炎鎮痛薬の内服や消炎鎮痛による外用薬を用いて炎症を抑えます。
症状によっては漢方薬を組み合わせることで痛みのコントロールをつけていくこと
で生活が格段に暮らしやすくなります。
また、
体質によっては女性ホルモン補充を行うことで改善することもあります。
自費治療では
エクエル®やエクエルプチ®による補充を行うことで
患者さん自身の体に足りていないものを補うことで症状が
改善することも多々あります。
また、プラセンタ注射による体のケアを行うことで
改善する場合もあります。
これらの総合的なケアにより、日常生活での不快感が軽減され、指を動かしやすくなります。
症状に応じて薬の種類や使用期間を調整することで、
多くの患者さんが症状の改善を実感されています。
装具療法も有効な治療手段です。
指の第一関節を安定させる装具を使用することで、関節への負担を軽減し、
痛みの悪化を防ぎます。
特に物をつまむ動作や家事の際に痛みが出やすい方には有用です。
装具は常時装着する必要はなく、症状が出やすい場面に合わせて使用することで、無理なく続けることができます。
ミューカシストに注意
へバーデン結節に合併して、ミューカシストと呼ばれる小さな袋状のふくらみが
指先にできることがあります。
これは関節内の液体が皮膚の下にたまることで生じますが、基本的につぶすことは避けてください。
皮膚が破れることで細菌感染を起こし、かえって状態・症状を悪化させる危険があります。
また状況によっては装具や添え木を使って炎症を抑えることも必要となります。
エコーやMRIによる精密検査が必要となることもあります。
ミューカシストが気になる場合は、整形外科専門医へ相談することが大切です。
へバーデン結節は変形そのものを完全に元に戻す治療はありませんが
適切な投薬と装具を用いることで痛みは十分にコントロール可能です。
リウマチとの鑑別を正しく行い、症状に合った治療を継続することで
日常生活への影響を最小限に抑えることができます。
指の変形や痛みでお悩みの方は、当院へお気軽にご相談ください。
最後に
今回は女性の患者さんに多い関節リウマチとヘバーデン結節について
お知らせしました。お困りのことがあれば当院へお気軽にご相談ください。
枚方市駅前やました整形外科リハビリテーションクリニック

